クラウドカメラとクラウド録画サービス:選び方と注意点

クラウドカメラとクラウド録画サービス:選び方と注意点

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目次
1: 「クラウドカメラの基本」

1.1 クラウドカメラの概要
1.2 クラウドカメラの利点

2: 「クラウド録画サービスの選び方」

2.1 対応カメラの確認
2.2 クラウド保存期間(録画データ保存日数)
2.3 映像の品質(解像度や使用帯域)
2.4 プライバシーとセキュリティ機能
2.5 サービスの価格

3: 「比較検討時の注意点」

3.1 既設カメラの対応性の確認
3.2 インターネット接続の信頼性と速度
3.3 データのプライバシーとセキュリティリスク
3.4 サービス提供者の信頼性とサポート
3.5 予期せぬ障害への備え
3.6 利用規約と契約条件

まとめ

まとめ
当社について

近年、セキュリティや監視のニーズが高まる中、クラウドカメラとクラウド録画サービスの利用が広がっています。これらの技術を活用する際には、適切な機器とサービスを選択することが重要です。本記事では、クラウドカメラとクラウド録画サービスの基本から選び方や注意点までを解説します。

クラウドカメラの基本
クラウドカメラは、インターネットを介して映像をクラウドストレージに保存し、遠隔地からでもリアルタイムに映像を確認できるセキュリティカメラです。従来のカメラとは異なり、録画データをローカルに保存せず、クラウドストレージに保存するため、データの安全性やアクセスの容易さが特長です。

クラウド録画サービスの選び方
クラウドカメラを導入する際には、適切なクラウド録画サービスの選択が不可欠です。対応カメラの確認から、クラウド容量、映像の品質、セキュリティ機能まで、慎重な選定が求められます。選び方や比較ポイントについて詳しく解説します。

比較検討時の注意点
さらに、複数のクラウド録画サービスを比較する際には、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。既設カメラの対応性やインターネット接続の安定性、プライバシー保護など、比較検討の際に留意すべきポイントについて解説します。

これから防犯カメラを導入される予定の企業の方、あるいはすでに導入されている企業の方へ防犯カメラとクラウド録画を検討時や、企業内のセキュリティ向上、業務効率化・DXの推進の参考となりましたら幸いです。

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1: クラウドカメラの基本

クラウドカメラは、近年急速に普及しているセキュリティシステムの一つであり、インターネット経由で映像をクラウドストレージに保存し、遠隔地からでもリアルタイムに映像を確認できる防犯カメラの一種です。その利便性や特長を理解するために、まずはクラウドカメラの概要について見ていきましょう。

1.1 クラウドカメラの概要

クラウドカメラは、従来のカなどメラとは異なり、映像をローカル(カメラ本体内のSDカードや現地のHDDレコーダー)に保存するのではなく、クラウドストレージに保存する点が特徴です。
これにより、カメラや録画装置の設置場所に依存せずに映像を保存でき、遠隔地からでもアクセスできる利便性が生まれます。さらにインターネット回線を通じて、複数のカメラを一元管理できるため、複数の場所を同時に監視することに適しています。

1.2 クラウドカメラの利点

クラウドカメラの利点は多岐に渡ります。まず、物理的なカメラや録画装置(HDDレコーダーなど)の設置場所に依存しないため、遠隔地からでもリアルタイムに映像を確認できる点が挙げられます。
またクラウドカメラは定期的なソフトウェアのアップデートやセキュリティパッチの適用が容易であることが多く、常に最新のセキュリティ機能を保持しやすいことも利点です。

これらの利点により、クラウドカメラは小売業や飲食業、建設業などで幅広く利用されています。低コストで手軽にセキュリティシステムを導入できるため、店舗や小規模事業者の間での利用が多く、近年では中大規模の企業への導入も増えています。
ただし、セキュリティやプライバシーへの懸念、インターネット接続の安定性などの課題も存在します。これらの点についても適切な対策を講じる必要があります。

クラウドカメラは、セキュリティや監視のニーズに応える新しいテクノロジーとして、ますます進化しています。そのため、利用者がクラウドカメラの利点と注意点を理解し、適切に活用することが重要です。

参考:クラウド録画サービスの導入事例①

参考:クラウド録画サービスの導入事例②


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2: クラウド録画サービスの選び方

クラウドカメラ(クラウド保存に対応しているカメラ)を検討する際に、適切なクラウド録画サービスの選択が極めて重要です。
クラウド録画サービスとは、カメラからの映像をサービス提供者が管理するクラウドストレージへ保存し、リアルタイムでアクセス可能にするサービスです。ユーザーがクラウドストレージを用意する必要がなく、手軽に導入することが可能です。また複数のカメラを一元管理できることも可能なため、近年導入する企業が増加しています。
本章では選び方や比較ポイントについて詳しく解説します。

2.1 対応カメラの確認

まず、クラウド録画サービスを利用するには、対応するカメラが必要です。一部のクラウド録画サービスでは、使用可能なカメラを特定のカメラメーカーや機種に限定している場合があります。また、すでに設置中(購入済み)のカメラには対応していなかったり、同じ型番でもクラウドサービス事業者が指定の販売店で購入したカメラでなければ使用できないなど注意点があります。
したがって、カメラを選定する際には、クラウド録画サービスが対応しているかどうかを確認することが重要です。

2.2 クラウド保存期間(録画データ保存日数)

次に考慮すべきポイントは、クラウド容量です。クラウド録画サービスのプランには、さまざまな容量オプションがあります。適切な容量を選択することで、必要な期間の映像を保存できます。保存日数を過ぎると映像が自動的に削除されるため注意が必要です。7日、14日、30日、60日などから選択可能で長期間になるほどサービス利用料が上がります。

また、一部のクラウド録画サービスでは無料プランを提供していますが、保存期間は短期間(1日から数日程度)の場合が多く、簡易的な確認用として使用する際には選択肢の一つとして考えられますが、一般的に店舗やオフィスなどの防犯用途では7日以上の保存が望ましいとされています。

2.3 映像の品質(解像度や使用帯域)

映像の品質に影響する解像度や使用帯域も重要なポイントです。高解像度の映像を保存する場合や広い帯域(高ビットレート)を使用する場合には、クラウド容量をより多く必要とします。一方、低解像度や狭い帯域(低ビットレート)を選択すると、クラウド容量を節約できますが、映像の詳細性が低下する可能性があります。利用目的(設置環境)に応じて、適切な品質と解像度を選択することが重要です。
クラウド録画サービスによっては、解像度と使用帯域が指定されている(選択できない)場合があります。

2.4 プライバシーとセキュリティ機能

クラウド録画サービスを選択する際には、プライバシーとセキュリティ機能も重要なポイントです。映像データの暗号化やアカウント管理、アクセス制限などのセキュリティ機能が備わっているかを確認しましょう。また、プライバシーポリシーが適切に遵守されているかどうかも重要な要素です。

2.5 サービスの価格

最後に考慮すべきポイントは、サービスの価格です。クラウド録画サービスの価格は、容量や機能によって異なります。利用目的や予算に合ったプランを選択しましょう。サービスの価格については、初期費用や月額料金だけでなく、追加オプションや料金体系の透明性も確認しておくと良いでしょう。またデモ版などでサービスの使いやすさや機能を評価することも重要です。

参考:クラウドVMS(クラウド録画サービス)の主な機能・仕様

参考:法人企業における防犯カメラの導入ガイド:セキュリティとプライバシーの両立

参考:企業における従業員の不正対策:防犯カメラの効果的な活用法


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3: 比較検討時の注意点

クラウドカメラ・クラウド録画サービスを選ぶ際には、慎重な比較検討が必要です。適切なサービスを選ぶためには、いくつかの重要な注意点を押さえておくことが重要です。

3.1 既設カメラの対応性の確認

まず既に導入しているカメラがある場合、検討中のクラウド録画サービスとの互換性があるか(対応しているか)を確認することが重要です。一部のクラウド録画サービスでは、使用可能なカメラを特定のカメラメーカーや機種に限定される場合があります。また、同じ型番でもクラウドサービス事業者が指定の販売店で購入したカメラでなければ使用できないなど注意点があります。
検討中のクラウドサービスで既設カメラが使用できない場合には、新たにカメラを購入する必要があるため導入コストが大きく影響します。既設カメラの対応性の確認は検討時の重要なポイントとなります。

3.2 インターネット接続の安定性と速度

次に考慮すべきは、インターネット接続の安定性と速度です。クラウド録画サービスを利用するには安定したインターネット接続が必要です。特に映像のリアルタイムストリーミングや高解像度のデータのアップロードを行う場合は、高速かつ安定した接続が不可欠です。地域やプロバイダーによって接続の品質が異なるため、事前に設置場所のインターネット環境を確認しておくことが重要です。

3.3 データのプライバシーとセキュリティリスク

また、クラウド録画サービスを利用する際には、映像データのプライバシーやセキュリティリスクにも十分な注意が必要です。映像データの暗号化やアクセス制限・ログイン管理、パスワード更新などのセキュリティ対策が自社に適合したものであるかを確認しましょう。また、サービス提供者がデータをどのように管理しているか、ユーザーの情報が適切に守られるのか、プライバシーポリシーを確認することも重要です。

3.4 サービス提供者の信頼性とサポート

クラウド録画サービスの信頼性とサポート体制も重要な要素です。万が一の障害やトラブルが発生した際に迅速かつ適切なサポートを受けられるかを確認しましょう。
また、カメラの映像が表示されないなどのトラブル時のカスタマーサポートの対応時間や方法、問題解決のプロセスなどを事前に把握しておくことが重要です。トラブルシューティングや問題や障害の切り分け方法が用意されているかも評価の指標となります。

3.5 予期せぬ障害への備え

最後に、予期せぬ障害や災害に備えることも大切です。サービス提供者がデータの冗長化(バックアップ)や復旧体制を整備しているかどうかを確認しましょう。万が一の場合に備えて、適切な対策を用意しているかも重要です。
ただし、一般的なクラウド録画サービスの利用規約には「常時映像データの保存や配信することを保証するものではない」と記載されていることが多く、その点も十分に確認し、理解しておきましょう。

3.6 利用規約と契約条件

クラウド録画サービスの利用に際しては、利用規約と契約条件を慎重に確認することが不可欠です。利用規約には、サービスの利用方法や制限、料金の支払い方法、データの所有権に関する規定などが含まれています。これらの条件を理解しないままサービスを利用すると、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。

例えば、利用規約などで定められた契約期間や解約手続きに関する条件も留意する必要があり、解約料や違約金が発生する場合があります。また、利用規約に違反した場合、サービス提供者は契約を解除する権利を有しており、アカウントが停止される可能性があります。このように契約条件の重要性を理解しすることで、潜在的なリスクに対する警戒心を高めることができます。

これらの注意点を踏まえて、慎重に比較検討を行い、自社に適したクラウド録画サービスを選択しましょう。

参考:防犯カメラと録画システムの選び方:選定のポイントと検討

参考:防犯カメラのクラウド録画の要点:注意すべきポイントとリスク管理の重要性


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まとめ

クラウドカメラとクラウド録画サービスの選び方と注意点について、重要なポイントをまとめます。

クラウドカメラ(クラウド保存に対応しているカメラ)の導入に際しては、基本的な概念や利点を理解することが重要です。クラウドカメラは、インターネット経由で映像をクラウドストレージに保存し、遠隔地からでもリアルタイムに映像を確認できる防犯カメラの一種です。利点としては、物理的な制約を超えて遠隔地からでも映像を確認できることが挙げられます。しかし、セキュリティやプライバシーの懸念や、インターネット接続の信頼性などの課題も存在します。

クラウドカメラを選ぶ際には、対応しているクラウド録画サービスの検討が重要です。クラウド録画サービスとは、カメラからの映像を「サービス提供者が管理するクラウドストレージ」へ保存し、リアルタイムでアクセス可能にするサービスです。
対応するカメラ(型番や販売店の指定)やクラウド容量、映像の品質や解像度、クラウド保存期間などを確認することが重要です。さらに、データのプライバシーやセキュリティ機能、サービスの価格も考慮すべきポイントです。

最後に、比較検討時の注意点を押さえることが重要です。既設カメラの対応性やインターネット接続の安定性と速度、データのプライバシーとセキュリティリスク、サービス提供者の信頼性とサポート、予期せぬ障害への備え、利用規約と契約条件などを考慮し、慎重な判断を行いましょう。

これらのポイントを踏まえて、適切なクラウドカメラとクラウド録画サービスを選択することで、安全かつ効果的なセキュリティシステムを構築することができるでしょう。
これから防犯カメラを導入される予定の企業の方、あるいはすでに導入されている企業内のセキュリティ向上、業務効率化・DXの推進の参考となりましたら幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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