「ArobaView Edge Gateway」をリリースいたしました。
これまでアロバビュークラウドダイレクトは、特定メーカーのカメラにのみ対応していましたが、新たにリリースされる「ArobaView Edge Gateway(以下AVEG)」を使用することで、より多くのメーカーのカメラに対応可能となります(※)。さらに、アナログカメラもエンコーダを経由して使用できるようになります。これにより、お客様は追加のカメラ購入などの投資を抑えつつ、クラウド録画サービスを導入することが可能となります。
■「ArobaView Edge Gateway」開発の背景
アロバは、約20年にわたりVMS「アロバビュー」を提供しており、2017年にはマルチベンダーカメラ対応のクラウド録画サービス(以下アロバビュークラウド)を、2019年にはカメラアプリケーションを利用して映像データを直接クラウドストレージに送信する新たなクラウド録画サービス(以下アロバビュークラウドダイレクト)の提供を開始しました。これにより、多様な業種や業態のお客様に対し、セキュリティ管理・監視の強化や業務効率化を支援してまいりました。
しかし、従来のアロバビュークラウドでは、通信環境に起因する録画欠損の課題があり、アロバビュークラウドダイレクトについても対応IPカメラの制限があったため、移行を検討するお客様には新たな対応カメラの追加投資をお願いせざるを得ないという課題がありました。
このたび販売を開始する「AVEG」は、これら2つのクラウド録画サービスの強みを融合し、マルチベンダー対応を維持しつつ、録画欠損の発生を抑えたサービスを提供するエッジ端末となります。これにより、お客様は既存のカメラをそのまま活用し、アロバビュークラウドダイレクトをご利用いただけるため、対応カメラへの追加投資を抑えつつ、スムーズな移行が可能となります。
■構成イメージ
■アロバビュー クラウドダイレクトについて
従来のアロバビュークラウドをベースとし、当社開発のアプリケーション(AVRA)を用いて、映像と音声データをカメラから直接クラウドストレージに保存します。カメラ/クラウド間の経路の暗号化、 録画データの保存時に暗号化を行い、セキュリティを担保しています。また、ライブ映像では遅延が発生しづらい仕組みを用いているため、監視や防犯、遠隔での作業監視や品質管理などにも適したサービスです。
【主な特長】
・通信環境に左右されない安定稼働:アプリケーション(AVRA)で一次処理を行うことで、不安定な通信環境でも録画データへの影響を最小限に抑えます。クラウドとの通信が一時的に途切れても、カメラ内メモリに映像を一時保存できるため、データの破損やフレーム落ちが少なく、安定した稼働を実現します。
・高品質 低価格:アロバビュークラウドダイレクトでは、破損リスクを気にすることなく長いGOP(Group of Pictures)レングスの設定が可能で、低ビットレートでも高解像度かつ高フレームレートの映像を提供します。これにより、ランニングコストを抑えながらも、高品質の映像をご覧いただけます。
・高度なセキュリティ:カメラ/クラウド間の経路の暗号化および録画データ保存時の暗号化に加え、管理者向けにアカウントごとの権限設定、接続ログの確認、クライアント接続元の制限など、多層的なセキュリティ対策を実施しています。
・固定グローバルIP不要:ルーターからのポートフォワードまたはカメラごとのグローバルIPが不要なため、スムーズな導入が可能です。
・カメラ死活監視機能:カメラの接続状況を監視し、接続エラー時に指定のメールアドレスへ通知します。
・フェールオーバー機能:ネットワーク切断時の録画欠損リスクを軽減するため、SDカードを使用したフェールオーバー機能を提供します。ネットワークが切断されると、自動的に録画データがSDカードに保存され、接続が回復するとクラウドストレージに自動でアップロードされます。
・マルチデバイス対応:Windows PC、スマートフォン/タブレット(iOS/Android OS)からのアクセスが可能で、どこからでも映像を確認することが可能です。
【クラウドサービス】
https://www.arobaview.com/service/cloud/
【対応カメラ】
https://www.arobaview.com/camera/
※ 必ずカメラ対応一覧をご確認ください。
※ ご利用にあたっては事前の動作検証が必須となります。