防犯用途だけでなく、業務ツールとしてカメラを活用中。
クラウドサービスへの移行で業務効率が向上。

バリュエンスホールディングス
情報システム部長 /
バリュエンステクノロジーズ
執行役員 CIO コーポレートIT部長
木戸 啓太 氏

バリュエンスジャパン
プロダクト管理部 営業監査課
小林 頌平 氏 重兼 佐代子 氏

バリュエンスホールディングス株式会社(バリュエンスグループ)

国内外へ100店舗以上展開するブランド買取専門店「なんぼや」等の運営をはじめ、BtoBオークションの運営や資産管理アプリの開発など事業を拡げ、美術・骨董品や不動産、自動車など取扱いジャンルを拡充。その他、アスリートのためのデュアルキャリア採用などサステナブルな社会の形成を目指した取り組みも行っている
バリュエンスホールディングス https://www.valuence.inc/
バリュエンステクノロジーズ https://www.valuence-t.com
バリュエンスジャパン https://www.valuence.inc/group/japan/

業務ツールの一つとして使用するという
新しい監視カメラの活用法。
手離れの良いクラウドサービスの導入により
管理部門と現場の双方で業務効率化を実現。

監視カメラシステムといえば、現地に設置したレコーダーに録画を行うことが一般的だったが、高額な初期導入費用やメンテナンス負荷がかかることが課題であった。その一方で、ネットワークカメラとネットワーク環境があれば導入できるクラウドサービスは、初期費用が比較的抑えられる上に手離れも良く、多拠点の統合管理も可能なため、昨今需要が高まっている。
国内外へ100店舗以上展開するブランド買取専門店「なんぼや」等の運営など幅広く事業を拡大するバリュエンスホールディングス株式会社(バリュエンスグループ)では、防犯用途だけでなく、商談の記録など業務ツールの一つとして監視カメラを活用している。2021年からは、多店舗の統合管理における課題を解決すべく、各店舗へアロバビュークラウドダイレクトを導入し、管理部門と現場の双方で期待以上の導入メリットを感じているという。クラウドへの移行プロジェクトを推進した木戸氏と小林氏、重兼氏にお話を伺った。

防犯用途だけでなく業務ツールとしてカメラを活用

なんぼや店舗の落ち着いた商談スペース(個室)

どのような目的で監視カメラを活用されていますか?

当社が全国展開するブランド買取専門店「なんぼや」の全116店(2021年7月末時点)に監視カメラを設置しており、主に防犯、商談の記録、接客の品質向上に活用しています。東京と大阪のオフィスにある営業監査部門で各店舗の状況を常時モニタリングできるようになっています。宝飾品など小さくても高額な商品も取り扱いますし、お客様と個室でのコミュニケーションも多いので、丁寧な接遇を安心・安全な環境で行ううえで重要なツールのひとつだと考えています。

障害耐性面やリモートワークニーズにより
オンプレミスからクラウドへ移行

今回、どのようなきっかけでクラウド型サービスを検討されましたか?

もともとはすべての拠点の監視カメラをVPNで繋いだレコーダーで対応していたのですが、本社にあるルーターや配線などに障害が出ると複数店舗が同時に使用できなくなり、復旧するまで録画データが抜け落ちてしまうという課題がありました。データセンターを経由しているため、その分VPN構築やルーターの保守、ネットワークエンジニアの体制にコストがかかる点も気がかりでした。さらに、新型コロナの感染拡大によって社内でリモートワークのニーズが高まり、オフィスにいなくてもシステムが管理できるような体制が求められていたことも背景にありました。ゼロトラストへの移行という時流もあり、これを機にオンプレミスをやめてクラウドに移行しようと考えました。

利便性・映像品質・セキュリティ面を重視し、
アロバビュークラウドダイレクトを採用

本社の営業監査部門では、
全店舗の状況がモニタリングできる

導入にあたってどのような点を重視しましたか?

クラウドで管理できる利便性だけでなく、1つの管理画面で複数のカメラ映像を同時に閲覧可能なこと、ズームをしても細部まで鮮明な映像品質であること、当社のセキュリティ要件に見合うかどうかといった点を重視しました。他社製品も含めて比較しながら情報収集をして、気になる点が出てきたら機能追加をカスタマイズで対応してもらい、一部の店舗に先行導入して検証した結果、スムーズに運用できたので本格導入を決めました。

導入の決め手は品質の高さとフレキシブルな対応

アロバビュークラウドダイレクトを利用した閲覧画面。
商談ブースのライブ映像が遅延なく鮮明に届く

他社サービスと比較して、アロバビュークラウドダイレクトをお選びいただいた決め手は何でしょうか?

一番の決め手は、クラウドでも映像が非常に鮮明で、音声のずれもないという品質の良さを実感したからです。時計の文字盤や指輪の宝石まで遠隔で見極められるレベルの鮮明さを求めていたところ、アロバビュークラウドはとても画質が綺麗で満足のいくものでした。
また、こちらの要望に沿った機能追加にもフレキシブルに対応してもらえることも大きな魅力でした。例えば、当社のセキュリティ要件として、誰がいつ管理画面に入って何をしたかが記録されるように、ログインログがとれる仕組みに対応してもらいました。そのほかにも、カメラ本体が5年保証付きだったのでその間のメンテナンスや買い替えの心配がなく、長期的に見て非常に採算性が高い点にもメリットを感じました。

管理部門・現場共に業務負荷が軽減し、業務効率化に繋がった

実際にレコーダーからクラウドサービスに切り替えてみていかがですか?

営業監査部門やシステム管理部門にとっては、障害対応をはじめ、業務負荷がかなり軽減されました。社内のさまざまな部門からの依頼で指定部分の録画データを提供する際も、細かく切り分けたデータを一括でダウンロードできるようになったので、ダウンロード時間が大幅に短縮されました。店舗の運営においても安定性の高いクラウドサービスを活用することで、新人スタッフの育成や、商品点数の入力データの検証作業など、さまざまな面で業務効率化につながっています。リモートでの利用も今後さらに進む予定なので、利便性はより向上すると見込んでいます。

期待以上の導入メリットを実感

最後に、アロバビュークラウドダイレクトについて感想をお聞かせください。

アロバビュークラウドダイレクトに当初期待していた以上に導入メリットが得られていると感じています。担当者からも「高画質になったことにより見やすくなり、業務効率が向上した」という声があがっています。リスク管理の面でも、以前はネットワークエラーが起こっていないか、担当者が常時チェックする必要があったのですが、アロバビュークラウドにはエラーを通知する自動チェック機能があるので効率良く対応できるようになりました。仮に通信断が発生しても前後数分間の録画データを取得できるので、録画データが途切れることなく再生できます。クラウドへの移行は初期投資は必要ですが、保守管理を長期スパンで考えると採算性が十分見込めるため、導入して良かったと思っています。

システム構成イメージ

(2021年11月作成)

導入サービス

アロバビュークラウド
ダイレクト

アロバビュークラウドサービスをベースとし、ネットワークカメラのアプリケーションを用いて、カメラから直接クラウドストレージへ映像・音声を保存します。カメラ映像が通る経路の暗号化、録画データの保存時に暗号化を行い、セキュリティ面を担保しています。ライブ映像では現場との遅延時間がほとんど発生しないため、監視・防犯システムとして最適なサービスです。

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